オトナになった女子たちへ
2018年11月09日
本④「週末、森で」《文庫本》
『週末、森で』益田ミリ
最近ちょっと益田ミリさんが
気に入っています。
それで、本屋でこれを見つけてつい
買っちゃいました。
◎『週末、森で』
著者 : 益田ミリ
幻冬舎文庫
平成24年4月初版発行
495円+税
実は、この本は四コマ漫画なのです。
といっても、四コマで終わるわけではなく、
四コマを基本としながら話はどんどん
つながっていき、エピソードが語られて
います。
益田ミリさんの著作には、
エッセイなど文章の著作も多くあります。
ファンになったきっかけは、朝日新聞の連載
「オトナになった女子たちへ」
を読んで。
朝日新聞 2018.7.6 の文章を紹介します。
~疲れ果ててナポリタン~
ナポリタンが食べたい。
なぜか無性に食べたい。
めちゃくちゃ食べたい。
そう思いながら歩いていたら、
洋食屋さんらしき外観の店が前方に見えて
きた。前のめりになって進めば、ショー
ケースに、堂々、ナポリタンのサンプル。
時刻は、平日の午後4時すぎ。客はまばら
だった。窓辺のカウンター席に座る。
水を持ってきてくれた店員さんが、
「お決まりになりましたら…」
と、言っている最中に、
「あ、ナポリタンお願いします」
かぶせるように注文した。
自分の手のひらをながめながら、ただ、
ナポリタンを待った。
わたしは心身ともに疲れていた。10段階
でいうところの、9くらい疲れていた。
オトナの世界には、人前で疲れた顔が
できる人と、できない人がいる。わたしは
できない。疲れた顔ができる人を前に
オロオロし、ますます疲れる派だ。
思うに、この派閥、ここ日本において、
かなり大きなものなのではあるまいか。
ナポリタンを待っているわたしの
様子は、相当、暗かったと思う。
スマホの世である。
店に入って席に着き、ただ自分の手の
ひらを見ているだけの人は、まずいない。
というか、スマホやパソコンがない
時代、人って案外、自分の手をよく
見ていたのではないだろうか?
しばらくして、湯気を立ててナポリ
タンがやってきた。
フォークでクルクルやってパクリと
頬張る。
甘酸っぱいトマト味が、じわーっと
口の中に広がった。
「おいしいね~」
と自分自身に言う(頭の中で)。途中、
粉チーズとタバスコをたっぷりかけ、
わさわさ食べた。
最後に紙ナプキンで口のまわりをふく
と、気持ちがいいほどのオレンジ色。
これを額縁に入れて飾るとするなら、
タイトルは、
「疲れ、ちょっと取れた」
以外ない気がした。
一緒に口紅もすっかり取れたけれど、
塗りなおさずに店を出た。
( イラストレーター 益田ミリ )
(イメージ)
いらすとや
その時疲れていた私は、一気に
益田ミリさんの世界に持っていかれました。
益田さんは、1969年大阪府生まれ の
イラストレーター。
同世代の『働き女子』のエッセイに、
「あるある ! 」と声を発してしまう、
…もしくは、涙が流れてしまいそうになる。
で、話は戻りますが、
『週末、森で』の裏表紙の内容紹介より、
そうだ、田舎で暮らそう。ある日思い立って
森の近くで暮らし始めた翻訳家の早川さん
と、週末ごとにお土産を手に、早川さんを
訪ねてくる経理部ひとすじ14年のマユミちゃ
んと旅行代理店勤務のせっちゃん。畑を耕す
ことも、ナチュラルライフにはまることも
なく、仲良し3人組がてくてく森を歩く……
働く女性に贈る共感度120%の四コマ漫画。
(イメージ)
がっつり「田舎暮らし」ではないけれど、
早川さんと友達が森でバードウォッチングを
したり、雪上歩きをしたりしながら、
日常生活のイライラを癒し、毎日を生きていく
術を得ていく様子に、
なあんとなく、ほっこりと心癒されました。
お互いの世界を共有して刺激をしあったり、
愚痴を言いあったり、気遣いあったり…、
…こういう友達って、いいですね。
「ちょっとそこまで旅してみよう」
もう一冊。
◎『ちょっとそこまで旅してみよう』
著者 : 益田ミリ
幻冬舎文庫
平成29年4月初版発行
460円+税
旅のエッセイ。これも気に入ってます。
国内・海外。友達や家族、彼氏との旅、
または一人旅。
肩ひじ張らずにいろんな旅をする。
肩ひじ張らずに読めます。
忙しかったり調子が悪かったりして
旅行に行けない時、私はよく紀行文を
読んだり、旅行パンフレットを見たりして
います。
空想の『脳内リゾート』を楽しんで、
これが結構気分転換 ♪
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最近ちょっと益田ミリさんが
気に入っています。
それで、本屋でこれを見つけてつい
買っちゃいました。
◎『週末、森で』
著者 : 益田ミリ
幻冬舎文庫
平成24年4月初版発行
495円+税
実は、この本は四コマ漫画なのです。
といっても、四コマで終わるわけではなく、
四コマを基本としながら話はどんどん
つながっていき、エピソードが語られて
います。
益田ミリさんの著作には、
エッセイなど文章の著作も多くあります。
ファンになったきっかけは、朝日新聞の連載
「オトナになった女子たちへ」
を読んで。
朝日新聞 2018.7.6 の文章を紹介します。
~疲れ果ててナポリタン~
ナポリタンが食べたい。
なぜか無性に食べたい。
めちゃくちゃ食べたい。
そう思いながら歩いていたら、
洋食屋さんらしき外観の店が前方に見えて
きた。前のめりになって進めば、ショー
ケースに、堂々、ナポリタンのサンプル。
時刻は、平日の午後4時すぎ。客はまばら
だった。窓辺のカウンター席に座る。
水を持ってきてくれた店員さんが、
「お決まりになりましたら…」
と、言っている最中に、
「あ、ナポリタンお願いします」
かぶせるように注文した。
自分の手のひらをながめながら、ただ、
ナポリタンを待った。
わたしは心身ともに疲れていた。10段階
でいうところの、9くらい疲れていた。
オトナの世界には、人前で疲れた顔が
できる人と、できない人がいる。わたしは
できない。疲れた顔ができる人を前に
オロオロし、ますます疲れる派だ。
思うに、この派閥、ここ日本において、
かなり大きなものなのではあるまいか。
ナポリタンを待っているわたしの
様子は、相当、暗かったと思う。
スマホの世である。
店に入って席に着き、ただ自分の手の
ひらを見ているだけの人は、まずいない。
というか、スマホやパソコンがない
時代、人って案外、自分の手をよく
見ていたのではないだろうか?
しばらくして、湯気を立ててナポリ
タンがやってきた。
フォークでクルクルやってパクリと
頬張る。
甘酸っぱいトマト味が、じわーっと
口の中に広がった。
「おいしいね~」
と自分自身に言う(頭の中で)。途中、
粉チーズとタバスコをたっぷりかけ、
わさわさ食べた。
最後に紙ナプキンで口のまわりをふく
と、気持ちがいいほどのオレンジ色。
これを額縁に入れて飾るとするなら、
タイトルは、
「疲れ、ちょっと取れた」
以外ない気がした。
一緒に口紅もすっかり取れたけれど、
塗りなおさずに店を出た。
( イラストレーター 益田ミリ )
(イメージ)
いらすとや
その時疲れていた私は、一気に
益田ミリさんの世界に持っていかれました。
益田さんは、1969年大阪府生まれ の
イラストレーター。
同世代の『働き女子』のエッセイに、
「あるある ! 」と声を発してしまう、
…もしくは、涙が流れてしまいそうになる。
で、話は戻りますが、
『週末、森で』の裏表紙の内容紹介より、
そうだ、田舎で暮らそう。ある日思い立って
森の近くで暮らし始めた翻訳家の早川さん
と、週末ごとにお土産を手に、早川さんを
訪ねてくる経理部ひとすじ14年のマユミちゃ
んと旅行代理店勤務のせっちゃん。畑を耕す
ことも、ナチュラルライフにはまることも
なく、仲良し3人組がてくてく森を歩く……
働く女性に贈る共感度120%の四コマ漫画。
(イメージ)
がっつり「田舎暮らし」ではないけれど、
早川さんと友達が森でバードウォッチングを
したり、雪上歩きをしたりしながら、
日常生活のイライラを癒し、毎日を生きていく
術を得ていく様子に、
なあんとなく、ほっこりと心癒されました。
お互いの世界を共有して刺激をしあったり、
愚痴を言いあったり、気遣いあったり…、
…こういう友達って、いいですね。
「ちょっとそこまで旅してみよう」
もう一冊。
◎『ちょっとそこまで旅してみよう』
著者 : 益田ミリ
幻冬舎文庫
平成29年4月初版発行
460円+税
旅のエッセイ。これも気に入ってます。
国内・海外。友達や家族、彼氏との旅、
または一人旅。
肩ひじ張らずにいろんな旅をする。
肩ひじ張らずに読めます。
忙しかったり調子が悪かったりして
旅行に行けない時、私はよく紀行文を
読んだり、旅行パンフレットを見たりして
います。
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turiann at 10:00|Permalink│Comments(0)